【品質基準】摩擦・遊離ホルムアルデヒド
こんにちは、小林です。
日々色々失敗しつつもウントコドッコイショしてます。いずれビッグな
ターニップが抜けることでしょう。(大きなカブ)
カブといえば少し前に久しぶりにカブ入りホワイトシチューを食べました。
ホワイトシチューに入れるとジャガイモとカブの区別がつかなくなって偏っ
ちゃうんですよね・・・・あれ、何の話。そう、肌寒い日に食べるシチュー
が至福って話。半纏とニット帽を装着して食べるのがまた良いんです。
冬のヤーン'sファッションです。
さあ皆さん!そろそろ半纏とニット帽と腹巻きの準備ですよ!
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本日は「摩擦」と「遊離ホルムアルデヒド」の検査についてです。
今回も一般財団法人 日本タオル検査協会 中四国検査所の方にご協力
いただいております。毎回小さな疑問にも回答してくださり、本当
にありがとうございます。
■摩擦-----------------------------------------------------------------------------------------------
使用中の摩擦により、他の衣料品類に色移りする恐れがないかどうかを調べる
ために行う試験です。
特に顔料プリントのタオルなどを用いた素材は色移りしやすいので、取り扱いに
注意が必要です。
【試験方法】
・試験基準 JIS-L0849(Ⅱ型)
・判断基準 乾燥→4級以上
湿潤 2~3級以上
(濃色及び顔料プリントは0.5下げる)
試験機にはⅠ型とⅡ型がありますが、日本では主に摩擦試験機Ⅱ型を用い、乾燥試
験と湿潤試験の2種類の試験を行います。
【試験片の採取と準備】
①試験片は約220×30mmのものを2枚、摩擦用白綿布は摩擦子(図2参照)を覆うほ
どの大きさのものを2枚切り取ります。
(どちらも乾燥試験用及び湿潤試験用にそれぞれ1枚ずつ用います)
図1
②試験片及び摩擦用白綿布は、標準状態(温度20±2℃、湿度65±4%)に4時間以上
放置します。
湿潤試験用の摩擦用白綿布は、水で濡らして約100%の湿潤状態にします。
③乾燥した摩擦用白綿布と、湿潤状態の摩擦用白綿布をそれぞれ摩擦子の先端に
取り付け、乾燥試験用と湿潤試験用の試験片を試験片台に固定します。
図2
【試験手順】
①■乾燥試験の場合
2Nの荷重で試験片の中央部100mmの間を毎分30回往復の速度で100回往復
摩擦します。
■湿潤試験の場合
乾燥試験と同様の方法で試験片を摩擦後、摩擦用白綿布を乾燥させます。
図3
②摩擦用白綿布の色移り(着色)の程度を、乾燥試験用と湿潤試験用をそれぞれ
汚染用グレースケールで比較して判定します。
図4
◯何色かでプリントされたものに関しては、それぞれ色別の判定とな
るそうです。
◯湿潤試験の方が判定基準の級数が下がるのは、濡れている方が摩擦
による色落ちの発生が強くなるためです。
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・・・・摩擦するための機械があることにびっくり。
私の中では、スタッフの方が一生懸命こすっているイメージだったの
で・・・。大変失礼致しました。
そして、この試験機。
摩擦子の方が動くと思うでしょ!!!
ところがどっこい、動くのは試験台なんです。
摩擦子が動くと思って動画をみてみたら、驚きますよ・・・。
■遊離ホルムアルデヒド------------------------------------------------------------------------------
繊維製品に付着していたり含まれていたりするホルマリンを調べます。
※遊離ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドが製品から分離した状態のことです。
ホルムアルデヒドは、防腐作用や殺菌作用などがありますが、この
遊離したホルムアルデヒドには急性毒性あり、過度に使用された製
品を使用した場合、粘膜刺激や皮膚アレルギーを生じる危険性があ
ります。
【試験方法】
・試験基準 厚生省令34号 アセチルアセトン法
・判断基準 出産後24ヶ月以内の乳幼児用以 外→75PPM(μg/g)
出産後24ヶ月居ないの乳幼児 → A-A0 0.05以下
(換算すると約15μg以下相当)
試験は、
◯ベビー用品(出産後24ヶ月以内の乳幼児)・・・・・・・A法
◯一般の下着等(出産後24ヶ月以内の乳幼児以外)・・・B法
の二つを行います。
ベビー用品などに実施されるA法は、より厳しい判定となります。
■A法-------------------------------------------
①試料2.5gを細かく切ったものをガラスフラスコに入れ、水100mlを
加えて栓をします。
②40℃に加温し、1時間抽出します。
③ガラスろ過し、これを試験溶液とします。
④精製水5mlとアセチルアセトン溶液5mlを混ぜた試験管aと、試験溶
液5mlとアセチルアセトン溶液5mlを混ぜた試験管bを用意します。
⑤試験管bを、40℃にて30分間加温した後、30分間放置します。
分光高度計を使って試験管aと旧高度の差を求めます。
■B法-------------------------------------------
試験手順はA法と同様ですが、こちらは試料の採取料が1.00gとなりま
す。
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・・・・理科の実験!
試験管やフラスコやらろ過やら。理科の実験を思い出しました。
思い出す数々のやらかした日々・・・は置いといて。
ホルムアルデヒド、よく耳にします。
新車とかでもシートが臭い!とかのどや頭が痛くなったりする原因の
一つです。話はそれますが家や建造物などの室内で決められているホ
ルムアルデヒドの法定基準値は25℃の条件で0.08PPMですが、新車内
のホルムアルデヒド濃度はおよそ0.22PPMはするそうです。そりゃ頭
も痛くなります・・・。
こういった危険のあるものについて知ることは大切だと思います。
皆さんもタオルなど、ものを買うときは少し調べてみてはいかがでし
ょうか。
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